ぼくの考えた最強の少子化対策

日本は滅びます、少子高齢化で。それを防ぐため僕の考えた最強の対策を発表します。

氷河期派遣労働者は悩みが尽きない

割とよくある話ですが、私が現在所属している職場は離職率が高いです。

あまり詳しく事を書くと機密に触れるので、ITお茶汲み業と変換して仕事内容を書きます。以降は全て例え話になります。

我々の仕事は1000人の社員にお茶汲みをする仕事です。他には書類のコピーをとったり偉いさんの肩を揉んだりします。この業界はIT化されているので、専用の機械を使ってお茶を煎れたり、タブレットでお茶のオーダーを受けます。また、一部の社員さんはわがままでオーダーに応じたお茶を煎れないと怒られます。

誰でも出来る簡単なITのお仕事として求人を募集するのですが、給料も安いので基本的に業界未経験者や職歴無しの人しか入ってきません。

でもやってみるとお茶汲みの仕事は結構難しく、専用のお茶汲み機械の操作を覚えるのに時間がかかり、また一部の社員さんは意地悪で精神的にもストレスの溜まる仕事です。

また、お茶汲みは契約書上24時間365日サービスをしなければならないので、普通に夜勤もあるので辛いです。

それに耐えて仕事を続けてもスキルとして残るのは機械を使ったお茶汲みの経験だけで、他の仕事に活かせそうなものではありません。給料の面でもお茶汲みしかできないので上がる余地はありません。

そもそも、あまりお金にならない仕事なのでお茶汲み部はほぼ全員派遣労働者になります。近頃のご時世では当たり前です。

私の立場は派遣会社のグループで1番偉い人です。ただお茶汲みの能力で言えば大した事ありません。会社のしがらみでそうなっているだけです。

新入りは機械の使い方も知らず、愛想も悪い事が多いので念入りな教育が必要です。でも手間をかけても半年で辞めてしまいます。

辞める理由は、待遇が悪かったり、ストレス溜め込んだり、他にいい仕事が見つかるなどです。

また、社員さん達からの印象が悪いと簡単に首を切られます。やっぱり派遣労働者なので世知辛いです。

 

そんな中私は立場上様々な方の相談を受けたりします。例えば私よりお茶汲みが上手い方がよりよい待遇を求めて相談してきました。

その方は、お茶汲み頑張ってコピーも頑張って、その他にも社員さんがやるべき文章作成とかもやっているのですが、どうすればお給料増えるんですか?

それに対する答えは簡単、増えません。お茶汲みをするという契約でこの会社に入ってきている訳で、どれだけお茶汲み頑張っても、お茶汲み以外の仕事手伝っても今の契約では増える余地はありません。給料を増やすためには今の契約を切り捨てて別の契約を交わす必要があります。

でも、人材派遣会社を通して契約しているので、契約に関する交渉は派遣会社の営業が行なっています。そしてその営業達は各個人がどれだけ頑張っているかは客先や他の従業員から聞いた情報しか持っていません。ここで他人の給料を上げる為に働きかけてくれる方はいらっしゃいますでしょうか?

そもそも人件費削減のために派遣労働者を雇っているので客先は払う契約金上げたくないですよね。他の従業員は自分の事しか考えないのが普通です。つまり、どれだけ頑張っても普段は職場にいない人材派遣会社の営業はお茶汲みの実力を正当に評価できません。

だから私の方に相談に来るのですけどね。営業には伝えますが期待しないでください。

給料を上げる為にはお茶汲みの仕事を捨ててもっと金になる仕事をするしかないのですが、ステップアップする為にはどうすればいいでしょうか。

派遣労働者はより良い契約書を勝ち取るためには目一杯粉飾された経歴書が必要になります。契約取れれば勝ちですからね。

書類上使えそうなオーラを出して行きましょう。その為には資格がいっぱいあるといいですね。職務経歴書は難しそうな単語並べてそれっぽく仕上げましょう。相手の知識が乏しければ騙しきれます。リーダー経験があるといいですね。具体的を出してアピール出来ればいいです。

 

あれ?なんか私も自分を売れ込めそうな気がしてきました、こんな私ですが転職してもいいですか?

 

とはいえ、氷河期世代派遣労働者は会社に頼ってはダメです。自分の道は自分で切り開いていかなければ誰も助けてくれません。となると必要なのは経営者目線の思考かもしれませんね。飼われてても道がないなら屈強な野良犬になる道を模索してみようではないか。

 

つづく?