ぼくの考えた最強の少子化対策

日本は滅びます、少子高齢化で。それを防ぐため僕の考えた最強の対策を発表します。

アウトソーシング業の問題

底辺ITには人材を提供するだけの会社、それっぽく言うアウトソーシングを生業とする事業者が蔓延っています。
どんな仕事かわかりやすく言うと、空き缶を集めて売るという事業があるとします。
例えば1缶集めたら10円もらえる仮定します。
1万円もらうためには空き缶1000個集めなければいけません。
これは一人でやったら大儲けできませんね、大変です。
じゃあ儲けるためにはどうすればいいかというと人を集めて大量に集めてみましょう。
1缶集めたら5円で買い取るという契約をします。
こんなの儲かりそうもないですが、どこからか人をかき集めてくる専門の人がいます。
一例として大阪のスラム街でホームレスにやらせればいいのではないかと思い付き、行動に移してホームレスいっぱい連れてきます。
そのホームレス20人に一人あたり200円の弁当を2個提供して一日働かせて空き缶を一人あたり100個集めさせます。
これで雇い主は何もせずに空き缶2000個集まるので1万円で買い取って2万円手に入ります。収支的には+1万円です。
人をかき集めた人はホームレスに8000円分弁当を渡して2000円手にはいります。
ホームレスは一日働いて弁当食べれます。
みんなハッピーですね。

この中でアウトソーシングというのは「空き缶を集めて売るという事業」をするために「人をかき集めて働かせる事業」があり、後者がアウトソーシングです。
なぜこのような商売が成り立つのかというと、儲ける仕組みはあるけど労働者が足りない事業者と、汚くて真っ当な仕事を出来ないホームレスがいてそれぞれ困っています。
その問題を解決すべく両者を引き合わせるのが仕事として成立します。
でもいくつかの疑問点が出てきますよね。
例えば事業者が直接ホームレスを雇えばその分儲けが増えるじゃん。
確かにそうかもしれません。
しかしホームレスは汚くて異臭がするので出来れば近づきたくありません。
それにこの仕事は出来高払いなのでもし集まらなかった場合どうするかが問題になります。
長期雇用になると体調を崩すホームレスも出てくるので管理も必要になってきます。
また、今は1缶10円で買い取ってくれるかもしれませんが、将来アルミ缶相場が暴落した場合この条件では弁当を買えなくなってしまうかもしれません。
だから経営者は出来るだけリスクを減らすため、アウトソーシング会社を間に入れることにより都合のいいタイミングだけ労働者を雇うのがベターなのです。

ホームレスに空き缶拾いをさせる事業はこれでいいかもしれませんが、これが他の業界にも幅広く展開されていまして
就職氷河期世代から小泉内閣時代の痛みを伴う構造改革あたりで爆発的に増えていきます。
この時代は普通にしていたら就職できない人たちが増えたからその受け皿としてこのような業態が増えたのですね。
特にIT企業は成長まっさかりで新規参入も多く、IT業界を名乗れば若者が入ってくるのでこのような会社は成長していったんですね。
で、これが今は根深い問題になっています。
まず事業者サイドの話になりますが、既存の事業を人件費を抑えてより会社としては儲けが増える。
これはこれでいいのですが、事業としての成長ではなく人件費の節約が会社に利益をもたらす一番の近道、
この考え方が浸透して経営者達はこぞって(人件費の)節約を始めました。
また、この節約が上手い人が優れた経営者として評価されるようになりました。

アウトソーシングの事業者としては、儲ける近道は人をいっぱい雇って大量に働かせれば儲かります。
就職難だったので人は確保できるのであとは売り込む先を確保すれば儲かり、リーマンショックなど不景気になれば従業員を解雇すれば損失は抑えれます。
一回販売ルートを構築すればあとは温い商売です。

で、ホームレス(労働者)サイドの視点になりますが、とりあえずノルマの仕事をしていれば給料はもらえます。
頑張って空き缶拾いの量を増やしても働きすぎと怒られる世の中になっているので100個集めたらさっさと帰ります。
この働き方ではこれより条件が良くはならないので頑張らないのが普通になります。

結果として何が起こるのか。
この国には歴史ある空き缶拾い業者とアウトソーシング会社が大量発生し、
空き缶拾いしかできない人間が大量生産されることとなりました。
その間に他の国では訓練された空き缶拾い犬やドローンで空き缶を集めるようになりました。
未来があるのはどちらでしょうか?

何が言いたいかというと、日本の産業、特にIT関連は後進国となってしまっているのです。
当然頭のいい方達がやってるイケイケな会社もありますが、数としては虚業のようなIT企業が数多く存在しています。

かくいう私もその中の一人です。
ではそうじゃないまともな企業はどのような会社かというと
アウトソーシングを名乗らず自前で技術者を育成するような会社ですね。
あと、アウトソーシングでも労働者としてはより良い条件を提示してくれるならそれはそてでいいかなという気もします。
ブラックな会社もあればちゃんとしたホワイトな会社もありますからね。
経営側の問題は競争力を失った事業者の良識ある役員達が危機感を持って解決策を考えてくれるでしょう。
ブラックなアウトソーシング会社は法律でじわじわ規制されていくので少しはましな世の中になる事を期待しましょう。
この問題の解決策はみんなで考えましょう。
では一つの問題提起をして、今回は終わりとします。それでは。