年功序列無しでどうやって収入を上げるのか - ぼくの考えた最強の少子化対策

皆さまご機嫌よう、hairlessです。

今回のテーマは年功序列です。

昔の日本は年功序列で同じ会社で長く働けば働く程貰える給料も増えていきました。理由は時代背景と日本人の気質で、戦後ボロボロになった日本は何も無いけどマンパワーはあり、みんなが真面目に働けば生活水準が良くなる余地がありました。昭和の男達は働きまくって経済成長しました。経済成長したので給料は上がります。年功序列とか関係無しで給料は上がっていきますが、給料を上げるためには理由が必要で、それが長い間うちの会社で頑張っているから給料いっぱいあげるね、の精神です。バブル期までは右肩上がりで経済成長していたので維持できていました。また、日本人には裏切り者は支持されず、駄目な君主のために働く人材に好感を抱きます。社会人も一緒で、会社に忠義を尽くす人材が評価され、会社から逃げて転職する人は不忠義者という印象を与えます。そう考える人達が多いので経営陣に忠実な労働者が増えていき、会社の経営を支えてきました。

バブルが弾けて、長い低成長時代が続いてもこの仕組みは変わらず、煽りを食らったのがこの時代以降の新卒社会人達です。採用も絞られていましたが、年功序列の風潮が終わったという事は、頑張って会社に尽くしているだけじゃ給料が上がらないと突きつけられました。氷河期世代はやっぱり直撃です。元々会社に対して忠誠心の低い世代だから、ある意味覚悟していましたが救われない世代ですね。

そもそも経済成長できていないから給料は上がらなくて仕方ないのですが、経済成長出来ないのは経営陣が無能だからです。リーダーが成長の道標を提示出来ないから、既存の仕事を後生大事に守っていき気がつけば他の東アジア各国から見ても低い生産性になってしまったのです。

無能経営陣は狂ったようにコストカットで見かけの数字を良くしようとしますが、これも正しい面もありますけど成長性の無い会社となってしまい将来の競争力を失ってしまいました。

これからの時代、会社側から積極的に給料を上げてもらう事はありません。会社にとって利益になる人間は給料が上がる余地はありますが、そうで無い方は何もしなくても上がるという事は無いでしょう。むしろ無能な中年は真っ先にリストラの対象になりますね。では、どのような人間であれば会社が囲い込んでくれるのでしょうか。簡潔にいうと取り替えの出来ない人間は会社側として全力で引き留めなければいけません。会社の事業の中核に当たる部署のリーダーとか、非常に営業力のある社員とか、会社を裏で牛耳る事務のお局さんとかですね。会社の経営陣としてはその人しか出来ない仕事、所謂属人化を嫌いますがどうしてもそのような仕事が発生してしまいます。そうなるとその社員を切り捨てたらその事業が回らなくなるので、会社としては条件を良くしてでも残って貰わないといけませんね。

つまりは会社の中で自分しか出来ない事があればクビになる可能性は低くなり、交渉次第では給料が上がるという事です。実際、今の給料は安くてもこのような状況にある方は多いのではないでしょうか。そうなれば会社の上司に自分の価値を訴え、賃金アップの交渉をすればいいのです。でも、大半の日本の会社はそうはなりませんよね。少なくとも中小企業に勤める氷河期世代の優秀な人達は能力以下の給料しか貰ってないように見受けられます。(個人的感想)

これは人材の価値を正当に評価出来ない管理職が多いのと、仮に評価してもそれを給料に反映させる仕組みが無い会社が多いからです。なら経営陣に有能な人材にコストを払うよう提案すべきところですが、ご存知の通り昨今の経営陣は無能な方が多いので自分に不利益な事象は理解できないのですね。幸いうちの会社は風潮が変わって優秀な人材にインセンティブを払うようになるみたいですが、私以外に優秀な人材が多いので残念ながらこっちまで回ってきそうにもありません。

で、古めかしい会社で多くの仕事を派遣やアウトソーシングに頼っている会社はそろそろ危ないです。優秀な人材を確保する相場が上がっていきます。人材育成を怠ったツケを払う時期が来ています。専門性や需要の高い人材はここぞとばかりにぼったくり価格で契約すれば儲かりそうですね。日本の企業はIT軽視してきましたが、今後は人材難の時代になるのでIT投資は増えて来ます。諸外国から周回遅れですね。業務効率化を提案出来る人間はお金いっぱい貰えそうです。

私は経営サイドの勉強して将来は無能な経営陣の一員を目指したいと考えています。今後の社会人は独立独歩の考え方を持っていないと生き残れない予感しかしないので。経営体力の無い会社は人材確保出来ずに潰れまくるでしょ。逆にITに対する技術や提案力があればみんなお金払ってくれる思います。なのでみんな勉強して最前線に飛び込みましょう。やはり現場が一番の教材になります。

本日は以上です。

ご精読ありがとうございました。