働いたら負けという見識は正しかった

皆様ご機嫌ですか？hairlessです。

私が就活していた時代には一つの流行語が生まれていまして、それは正に時代を反映していたワードでした。それが「働いたら負け」という言葉です。

丁度自宅警備員という新しい職種が人気になっていたタイミングですね。あの時代、就職氷河期に就活していたからわかります。空気でわかるんですよね、自分を猛烈にアピールできない人間は社会から必要とされていないという事が。就職してから頑張りますではダメです。他人を蹴落としても、入社前から社畜の精神で会社の為ならなんでもやりますという感じを出さないと生き残れませんでした。私もここでドロップアウトしましたしね。

あの頃に大量の引き篭りが生まれ社会問題になりました。彼らを馬鹿にする為に新しい呼び名として「ニート」という言葉が割り振られました。それが現在に至るニートの問題の幕開けです。

私もしばらくニートしていた時期がありましたが、運良く？正社員として就職でき、その会社に勤めたまま現在に至ります。いい会社とも思わないけどそこまでブラックでもない会社です。ブラックなのは周りを取り巻く労働環境です。私が就職したのは技術者を派遣する会社でした。顧客のニーズに合わせて安い労働力を提供するのです。

以来何件かの労働環境を経験したり、同業者から他の職場の事を聞いたりしましたが、大抵はブラック企業の話か格差の話になりますね。伸び代の無い仕事は下請けにやらせて、元請けはそれを管理する仕事をします。そこに発生する矛盾や無理難題、解決も人任せ。こんなんで労働生産性なんて上がるわけもなく、大抵は貴重な労働力を使い棄てにして現場を回しています。そりゃみんな大企業に入りたくなりますね。

結局こういう職場に迷い込んだ場合、大半の人間は使い潰される側に回るわけです。大企業の中間管理職はこうした人件費のコストカットをする事により成果を出してボーナスをもらうわけですからね。法律的にも自社の人間は守る対象ですが、他社に任せている分は勝手にやってよですし、下請け中小企業は現場社員に丸投げの傾向があるのですよね。結果潰れるまで働かされるか、空気を察知して早々に逃げようとする方が大半です。

こんな環境で約15年働いた感想は、やっぱり働いたら負けというのは間違いない。でも働かなければもっと負けでした。30オーバー引き篭りを数名見た事がありますが、社会復帰は困難なように見受けられたので。じゃあ何が勝ちかというと、皆様は想像できると思われますが、働かせたら勝ちが正しいのです。働かせる側が強いのです。私も地味に働かせる側の側面を持っていますが、日本人の大半は文句言わずに働いてくれます。文句言わずにしれっと去っていきます。なので皆さん、頑張って働かせる側の人間になりましょう。どうやってなるかは各々考えて下さい。私もそれが出来ていれば苦労はしてません。( ✌︎'ω')✌︎